不動産鑑定士とは、国家試験、実務経験を経て国土交通省に登録された不動産の専門家です。不動産鑑定士は地域の環境や諸条件を考慮して「不動産の有効利用」を判定し、「適正な価格」を判断します。つまり、不動産鑑定士は、不動産の価格についてだけでなく、不動産の適正な利用についての専門家でもあります。 また、不動産鑑定士でない人が不動産の鑑定評価を行うことは、法律で禁止されています。 このような独占的地位を与えられている故に、故意に不当な鑑定評価を行った場合、守秘義務を怠った場合には懲戒処分が定められ、常に公平、誠実に鑑定評価を行うことが義務付けられています。 ところで不動産鑑定士という職業は、一般にはあまり馴染みがないように思われますが、地価公示・都道府県地価調査等の公的評価は不動産鑑定士の鑑定評価に基づいて行なわれており、皆さんの生活に身近なところでかかわりを持っているのです。現在、全国で約9,000人の不動産鑑定士及び士補が不動産鑑定評価、専門性を活かしたコンサルティング分野などで活躍しています。 |